Airbnb, Inc.
Airbnb(宿泊・体験・サービスの予約プラットフォーム)

アメリカ
上場
Nasdaq ABNB
参照資料
FY2025(2025年1〜12月)Form 10-K

個人や事業者が持つ住まいなどを旅行者に貸し出す仲介プラットフォームを運営し、予約ごとのサービス手数料を収益とする会社です。

事業の概要

Airbnbは、宿泊(stays)、体験(experiences)、サービスを予約できるプラットフォームを運営する会社です。FY2025(2025年1〜12月)のForm 10-Kによると、2007年に2人のホストがサンフランシスコの自宅に3人のゲストを迎えたことから始まり、現在は500万人以上のホストが、延べ25億回以上のゲストの到着を迎えてきたと説明しています。220以上の国と地域で利用されています。

収益の仕組み

同10-Kによると、売上は顧客(ホストとゲスト)に請求するサービス手数料から、インセンティブや返金を差し引いたものです。宿泊の手数料は予約金額に対する割合で、予約金額、期間、地域、ホストの種類などによって変わると説明しています。売上のほぼすべては宿泊の予約によるものです。

Airbnbは物件の使用権を支配しておらず、在庫リスクも負わないため、代理人として手数料部分だけを純額で売上計上しています。手数料の取り方について、同10-Kは、従来はホストとゲストの双方から手数料を取る方式だったが、2025年10月からホストだけに手数料を課す方式への移行を始めたと記載しています。ゲストの支払いは予約時に受け取ってチェックインまで預かり、チェックイン時に手数料を売上として認識します。

公開資料から読み取れること

  • 2025年の売上高は122億4,100万ドル、純利益は25億1,100万ドルでした。予約された泊数・席数(Nights and Seats Booked)は5億3,300万(前年比8%増)、予約総額(GBV)は912億7,300万ドルでした(同12%増)。
  • 売上高をGBVで割ると約13%で、予約総額のうちAirbnbの取り分のおおよその水準が分かります(10-Kの数値から計算)。GBVはホストの収入、手数料、清掃料、税金を含む金額です。
  • 同10-Kは、手数料を予約時に受け取るため、フリーキャッシュフローはGBVの時期に影響されると説明しています。
  • ホスト向けの補償として、1回の滞在につき最大300万ドルの物損補償などを含む「AirCover for Hosts」を提供していると記載しています。

新規事業への示唆

Airbnbは、資産を持たずに、個人が持つ空き部屋という遊休資産と旅行者をつなぐことで成長した仲介型シェアリングの代表例です。見知らぬ人どうしが取引するため、補償や本人確認など「信頼の仕組み」をプラットフォーム側が用意している点は、シェアリング型の新規事業に共通する課題です。また、手数料を誰にどれだけ課すかは、利用者の見え方と供給者の参加意欲の両方に影響するため、事業の成長段階に応じて見直す対象になります。

参考資料

この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。