GMOペイメントゲートウェイ株式会社
決済代行事業(オンライン決済・対面決済)

日本
上場
東証プライム 3769
参照資料
2025年9月期 決算短信・決算説明会資料(2025年11月13日)

ECサイトや店舗向けに決済代行サービスを提供する会社で、初期費用・固定費・処理料・加盟店手数料の差額を組み合わせて収益を上げています。

事業の概要

GMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)は、ECサイトなどのオンライン決済や、店舗の対面決済を中心に、決済サービスを提供する会社です。2025年9月期 決算短信によると、セグメントは決済代行事業、金融関連事業、決済活性化事業の3つです。

同短信によると、2025年9月期の売上収益は824億99百万円(前年同期比11.8%増)、営業利益は313億40百万円(同24.4%増)でした。決済代行事業の売上収益は616億77百万円(同10.3%増)です。

収益の仕組み

同短信は、売上収益を4つの品目に分けて開示しています。2025年9月期の金額は次のとおりです。

  • イニシャル(イニシャル売上):94億97百万円
  • ストック(固定費売上):137億96百万円
  • フィー(処理料売上):248億64百万円
  • スプレッド(加盟店売上):343億40百万円

2025年9月期 決算説明会資料では、オンライン決済のスプレッド売上を「加盟店手数料から決済会社の売上を差し引いた金額(ネット金額)」と説明しています。GMO-PGが加盟店をまとめて決済会社と契約する「代表加盟店契約」では、加盟店から受け取る手数料と、カード会社などに支払う金額の差が同社の収益になります。同資料は、オンライン決済処理金額に占める代表加盟店契約の割合を約50%(年間平均)としています。

公開資料から読み取れること

  • 同資料によると、2025年9月期の連結決済処理金額は約21.8兆円(前期比16.5%増)、決済処理件数は約86.9億件(同17.4%増)でした。オンライン決済の稼動店舗数は163,890店です。
  • 同短信は、イニシャルは前期の対面分野の大型案件の反動で減ったものの、ストック、フィー、スプレッドは順調に推移したと説明しています。取扱量に連動するフィーとスプレッドで売上の7割強を占めます(品目別の数値から計算)。
  • 同資料では、決済処理件数はフィー売上の計上基準に合わせ、オンラインでは1決済あたり複数件(1〜3件)を数えると注記しています。

新規事業への示唆

決済代行は、導入時の一時収入、毎月の固定収入、取扱量に比例する処理料と料率収入を重ねる構造です。加盟店の売上が伸びるほど自社の収入が増えるため、加盟店の成長を支援すること自体が自社の成長につながります。決済を組み込んだサービスを検討する新規事業では、自社で決済会社になるのではなく、こうした決済代行会社と組んで手数料収入の一部を得る形も選択肢になります。

参考資料

この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。