株式会社Gunosy
ニュースキュレーションアプリ「グノシー」、ゲーム攻略メディアなど(メディア事業)
- 国
- 日本
- 上場
- 東証スタンダード 6047
- 参照資料
- 2026年5月期 決算短信・決算説明資料(2026年7月15日公表)
ニュースアプリやゲーム攻略メディアを利用者に無料で提供し、広告枠を広告主に販売して収益を得るメディア事業を、会社自身が図解で説明している事例です。
事業の概要
株式会社Gunosyは、2026年5月期決算短信で、事業をメディア事業、Gホールディングス事業、新規事業の3セグメントに区分しています。メディア事業は、同社が運営する「グノシー」「ニュースライト」、KDDI株式会社と共同で提供する「auサービスToday」、子会社の株式会社ゲームエイトが運営する国内外のゲーム攻略メディアなどで構成され、同社は「当社グループの基盤として安定的にキャッシュを創出する事業群」と位置づけています。
収益の仕組み
2026年5月期 決算説明資料では、メディア事業のビジネスモデルを、コンテンツパートナーからコンテンツを調達して利用者に無料でサービスを提供し、利用者に広告を配信する広告枠などを広告主に提供することで広告主から収益を得る、と説明しています。コンテンツパートナーにはレベニューシェアを支払う構造が図示されています。auサービスTodayは、売上と費用の一部をKDDIと分け合うモデルと注記されています。
ゲームエイトについては、ゲーム攻略メディアを通じた広告収入を軸に、攻略サイトの広告や、自社サイト以外での広告施策、SNS運用代行などのソリューションを提供していると説明しています。
公開資料から読み取れること
- 2026年5月期の連結売上高は6,441百万円(前期比5.6%増)で、メディア事業の売上高は5,470百万円(同9.6%減)、セグメント利益は1,163百万円(同18.3%減)でした(決算短信)。
- 同社は、グノシーなどのニュースキュレーションメディアで、コンテンツに対する利用者の反応が想定を下回ったことなどから、ユーザー数が計画未達になったと説明しています(決算短信)。
- 決算説明資料では、グノシーの重要指標としてDAU、継続率、DAUあたり広告表示回数、CPM(1,000回表示あたりの広告単価)、Sales/DAU(利用者あたり売上)が示され、ゲームエイトではPV数とRPM(1,000回表示あたりの収益額)が示されています。
- KDDIとのauサービスTodayに関する業務提携契約は2027年3月末で終了予定で、同社は2028年5月期以降の関連収益の喪失リスクへの対応を重要な経営課題と認識しているとしています(決算短信)。
- 同社は、生成AIの普及で利用者の情報取得行動に変化が生じ、ニュースメディアを中心に構造的な影響が発生している可能性を認識していると述べています(決算短信)。
新規事業への示唆
この事例は、広告モデルの売上を「利用者数(DAU)」「利用者あたりの広告表示回数」「広告単価(CPM)」に分けて管理している例です。新規事業でも、どの要素が売上の増減を生んでいるかを分解して見ることで、打ち手を選びやすくなります。
また、共同提供先との契約終了や、利用者の情報収集手段の変化が売上に直結することも読み取れます。一般論として、広告モデルの新規事業では、集客や配信を特定の提携先・経路に頼りすぎていないかを定期的に確認することが重要です。
参考資料
この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。