株式会社コメ兵ホールディングス
ブランド品・時計・宝飾品のリユース(KOMEHYOなど)

日本
上場
東証 2780(名証にも上場)
参照資料
2026年3月期 決算短信・決算説明資料

ブランド品や時計、貴金属を個人から買い取り、国内外の店舗での小売と、グループが運営する業者向けオークションでの法人販売を組み合わせている事例です。

事業の概要

コメ兵ホールディングスは、ブランド・ファッション事業とタイヤ・ホイール事業などを展開しています。中心はブランド品、時計、宝飾品、貴金属などのリユースで、国内では株式会社コメ兵、株式会社K-ブランドオフなどが、海外ではタイ、マレーシア、シンガポール、香港、中国、台湾のグループ会社が店舗を運営しています。2026年3月期決算説明資料によると、グループ全店は334店舗です。

収益の仕組み

2026年3月期決算短信によると、仕入面ではイベント買取や買取専門店の出店、既存店での買取強化により個人買取を進め、小売店舗の品ぞろえのためにグループ会社が運営する法人向けオークションでの法人仕入も行っています。販売面では、接客を通じた小売販売を進める一方、相場高騰で個人買取が増えた金地金など資産性の高い商品は、法人販売を活用して早期の現金化とリスク回避を図ったと説明しています。

決算説明資料では、連結売上高の内訳を小売44.8%、法人販売55.2%(法人販売にはオークション手数料を含む)と示しています。

公開資料から読み取れること

2026年3月期の決算短信と決算説明資料の数値は次のとおりです。

  • 連結売上高:2,217億700万円(前期比39.4%増)
  • 営業利益:92億8,800万円(同50.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益54億8,800万円
  • 売上総利益:471億5,062万円(売上総利益率は約21.3%。前期は約22.2%)
  • 個人買取額(連結):1,040億7,900万円(前期比132.0%)
  • ブランド・ファッション事業の売上高:2,151億4,600万円(前期比40.5%増)
  • 海外比率12.1%、国内免税比率14.6%

同社は、商品構成の変化や法人販売比率の高まりなどにより売上総利益率は前期より低下した一方、売上総利益の積み上げが販管費の増加を上回り、営業利益率は改善に転じたと説明しています。

新規事業への示唆

高額品のリユースでは、小売で粗利を取るか、業者向けに販売して在庫を早く現金化するかを、相場や在庫の状況に応じて使い分ける判断が重要になります。コメ兵のように、自社グループで業者向けオークションを持つと、仕入れと販売の両方の手段が増えます。一方で、貴金属のように相場の影響が大きい商品は粗利率が低くなりやすく、売上の伸びと利益率の関係を分けて見る必要があります。

参考資料

この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。