リユース・二次流通
消費者や企業から中古品を買い取り、査定・手入れをして店舗やEC、業者向けオークションなどで再販売し、買取価格と販売価格の差で稼ぐビジネスモデルです。
仕組み
リユース・二次流通は、一度使われた商品を買い取り、再び販売する型です。衣料、ブランド品、時計・宝飾品、家電、家具、書籍、ゲーム、スポーツ用品、楽器など、扱う品目は多岐にわたります。
事業者は主に次の三つの工程を持ちます。
- 仕入れ(買取):店頭での持込買取、出張買取、宅配買取、法人からの仕入れ、業者向けオークションでの仕入れなど
- 査定・商品化:真贋確認、状態確認、清掃・修理、価格付け
- 販売:自社店舗、自社EC、ECモール、業者向けオークション、海外販売など
個人間で直接売買するフリマアプリとは異なり、事業者自身がいったん商品を買い取って在庫として持つのが基本です。
収益の上がり方
収益の源泉は、買取価格と販売価格の差です。商品化の手間を自社でかけ、一般消費者に小売する品目ほど粗利率は高くなりやすく、ブランド品や貴金属のように相場があり単価の高い品目は、粗利率は低くても一件あたりの利益額が大きくなります。
同じ事業者の中でも、小売で売るか、業者向けに卸すかで粗利率は変わります。業者向け販売は粗利率が低い一方、在庫を早く現金化できます。仕入れが強いほど販売の選択肢が増えるため、多くの事業者が「買取の強化」を重視しています。
見るべき指標
- **買取額(仕入高)**と買取チャネル別の構成
- 売上総利益率(品目別・販売チャネル別)
- 在庫回転日数と、滞留在庫の評価損
- 既存店売上高の前年比、店舗数
- 小売・業者向け販売・海外販売などの販売チャネル構成
向いている事業・注意点
新品の価格が高く、使用後も価値が残る商品に向いています。環境配慮への関心や物価上昇を背景に需要が語られることの多い分野ですが、需要の見立ては自社で確かめる必要があります。
注意点は、相場変動の影響を受けやすいこと(特に貴金属やブランド品)、偽物の混入リスク、査定できる人材の育成に時間がかかることです。中古品の買取・販売には古物営業法に基づく許可が必要なため、事業開始前に確認してください。
新規事業で使うとき
新規事業では、特定の品目や顧客層に絞って始めるのが現実的です。大企業であれば、自社製品の下取り・再販や、法人顧客から出る中古品の買取など、既存事業の顧客接点を仕入れルートに使える可能性があります。
最初に確かめるべきは、安定して仕入れられるか、そして査定・商品化のコストを含めて粗利が残るかです。規制の確認は新規事業で確認すべき規制と、グレーゾーン解消制度・規制のサンドボックス制度、採算の見方は新規事業の収支計画(損益計画)の作り方を参照してください。