株式会社トレジャー・ファクトリー
総合リユースショップ「トレジャーファクトリー」「トレファクスタイル」など

日本
上場
東証 3093
参照資料
2026年2月期 決算短信

衣料、服飾雑貨、家電、ホビー用品などを店頭・宅配・出張で買い取り、全国のリユース店舗とECで販売して増収増益を続けている事例です。

事業の概要

トレジャー・ファクトリーは、総合リユースの「トレジャーファクトリー」、服飾専門の「トレファクスタイル」、スポーツ・アウトドアの「トレファクスポーツアウトドア」、ブランド品の「ブランドコレクト」、古着の「カインドオル」、ゴルフ用品の「ゴルフキッズ」「ゴルフキング」など複数の業態を展開しています。

2026年2月期決算短信によると、同期末の店舗数は単体で直営店230店、FC店4店の合計234店、グループ全体で320店です。同期には直営店32店、FC店2店を出店しました。台湾にも出店しています。

収益の仕組み

中古品を買い取り、店舗やECで販売する差益が収益の中心です。同短信では、買取のチャネルとして、店頭への持込買取、宅配買取、出張買取を挙げています。2026年2月期の買取は、持込買取が前期比12.5%増、宅配買取が同6.4%増、出張買取が同8.1%増(いずれも単体)でした。

販売面では、カテゴリー別に衣料が前期比17.6%増、服飾雑貨が同21.1%増、電化製品が同1.9%増、ホビー用品が同14.1%増となり、EC販売額は同24.5%増でした。

公開資料から読み取れること

2026年2月期決算短信の数値は次のとおりです。

  • 売上高:485億9,700万円(前期比15.1%増)
  • 営業利益:47億7,700万円(同18.4%増)。同社は過去最高と説明
  • 売上総利益率:59.1%(前期比0.1ポイント増)
  • 販売費及び一般管理費比率:49.3%、営業利益率9.8%
  • リユース事業の連結売上:前期比15.2%増、単体既存店は同4.6%増
  • 連結商品仕入高:前期比15.5%増

売上総利益率が約6割と高い一方、販管費比率も約5割あり、買取・査定・商品化・店舗運営に人手と費用がかかる構造がうかがえます。同社は、物価上昇に伴う生活防衛意識の定着や循環型社会への関心の高まりを背景に、リユース品全般への需要が一段と拡大していると説明しています。

新規事業への示唆

総合リユースでは、多品目を扱い、一般消費者に小売することで高い粗利率を確保できる一方、その粗利の多くが人件費や店舗費用に使われます。トレジャー・ファクトリーのように、持込・宅配・出張と買取の入口を複数持ち、業態を品目ごとに分けて展開する方法は、仕入れの安定と専門性の両立を図る一つの形です。新規にリユースを始める場合は、仕入れの入口をどこに置くかと、査定・商品化にかかる人手を含めた採算を早い段階で確認することが重要です。

参考資料

この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。