サイオス株式会社
OSS関連商品の販売・テクニカルサポート、OSSよろず相談室
- 国
- 日本
- 上場
- 東証スタンダード 3744
- 参照資料
- 2025年12月期 決算短信・有価証券報告書
Red HatやElasticsearch関連のOSS商品の販売とテクニカルサポート、OSSの問い合わせ対応サービスなど、他社が開発したオープンソースを収益化している事例です。
事業の概要
サイオス株式会社の報告セグメントは「プロダクト&サービス」「コンサルティング&インテグレーション」「ソフトウェアセールス&ソリューション」の3つです(2025年12月期 決算短信 セグメント情報)。
- ソフトウェアセールス&ソリューション: Red Hat, Inc.関連商品やElasticsearch株式会社関連商品をはじめとするOSS関連商品の販売とテクニカルサポート
- コンサルティング&インテグレーション: OSSに関するさまざまな問い合わせに対応する「サイオスOSSよろず相談室」、金融機関向けサービス、受託開発や生成AI導入支援など
- プロダクト&サービス: システム障害時の業務停止を避けるソフトウェア「LifeKeeper」、クラウド型ワークフロー「Gluegent Flow」などの販売・サポート
収益の仕組み
同社は自らOSSを開発する企業ではなく、他社が開発したオープンソース製品の販売とサポート、OSSに関する相談対応などで収益を得ています。同短信では、Red Hat, Inc.関連商品を「オープンソースソフトウェア&サービス・プロバイダーRed Hat, Inc.が開発するオープンソースの製品」、Elasticsearch株式会社関連商品を、オープンソース型の検索・分析エンジン「Elasticsearch」を使って生成AIの精度を高める「RAG構築支援コンサルティングサービス」と説明しています。
公開資料から読み取れること
- 2025年12月期の連結売上高は19,059百万円(前期比7.3%減)、営業利益は401百万円でした(決算短信)。
- ソフトウェアセールス&ソリューションの売上高は9,860百万円(同12.9%減)、セグメント利益は142百万円(同28.6%増)でした。同社は、前期第1四半期に計上したRed Hat関連商品の大型案件がなくなり減収となった一方、前期に業務提携を始めたElasticsearch関連商品が売上を伸ばし増益に寄与したと説明しています(同短信)。
- プロダクト&サービスの売上高は5,751百万円、セグメント利益は726百万円、コンサルティング&インテグレーションの売上高は3,459百万円、セグメント利益は343百万円でした(同短信)。
- 同社は、ストック型ビジネスモデルの拡大と、AIとオープンソースソフトウェアによる事業強化に取り組むと説明しています(同短信)。
新規事業への示唆
OSSの収益化は開発元だけのものではなく、販売代理、サポート、相談対応、導入支援といった周辺サービスでも成り立つことが分かります。ただし、売上の大きいOSS商品の販売は利益率が低い傾向がセグメント数値から読み取れ、大型案件の有無で売上が上下します。自社開発の製品やサブスクリプション型サービスと組み合わせて、収益の安定性と利益率を補う構成は参考になります。
参考資料
この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。