United Rentals, Inc.
建設・産業用機器のレンタル
- 国
- 米国
- 上場
- NYSE(URI)
- 参照資料
- FY2025(2025年1〜12月)Form 10-K
米United Rentalsは、北米を中心に1,700超の拠点で建設・産業用機器を貸し出す機器レンタル会社で、2025年の総収益160億ドルの86%を機器レンタル収益が占めます。
事業の概要
United Rentalsは、FY2025(2025年1〜12月)のForm 10-Kで、自社を世界最大の機器レンタル会社と説明しています。米国とカナダを中心に事業を行い、欧州、オーストラリア、ニュージーランドにも拠点があります。2025年末のレンタル拠点は1,768、従業員は約28,500人です。
収益の仕組み
収益の中心は機器のレンタル料です。10-Kは、機器レンタル収益の増減を「平均保有機器の取得原価(OEC)の変化」「インフレの影響」「フリートの生産性(レンタル料率、時間稼働率、構成の変化)」「付随収入・転貸収入の寄与」に分けて示しています。時間稼働率は、資産がレンタルに出ていた時間を、その資産を保有していた時間で割って計算すると記載しています。
また、使用済みのレンタル機器を定期的に売却し、新しい機器に入れ替えています。同社は、修理・保守のコストとフリートの構成・規模を管理するためだと説明しています。
公開資料から読み取れること
- 2025年の総収益は160億9,900万ドル。内訳は機器レンタル138億600万ドル、レンタル機器の売却14億1,300万ドル、新品機器の販売3億4,800万ドルなど。
- 機器レンタル収益は前年比6.0%増で、そのうちフリートの生産性の寄与は2.2%でした。
- 保有機器の取得原価(OEC)は2025年末で224億8,000万ドル、機器は約109万5,000台、平均機齢は49.5か月。
- 最大の顧客は総収益の1%、上位10社でも5%と、顧客が分散しています。
- 北米市場でのシェアを約15%と推計しています。
新規事業への示唆
レンタル型の事業では、「資産をいくら持っているか」と「その資産をどれだけ貸せているか(稼働率と料金)」を分けて管理するのが基本です。収益の増減を保有資産の量と生産性に分けて説明する開示の仕方は、自社の事業の管理指標を決める際の参考になります。
使い終わった機器の売却も、収益と資産の入れ替えの手段になります。新規事業でレンタルを始める際は、資産の使用年数と売却時の残存価値を事業計画に入れておくと、採算の見通しが立てやすくなります(損益分岐点の計算と使い方)。
参考資料
この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。