株式会社ZOZO
ZOZOTOWN(受託販売)
- 国
- 日本
- 上場
- 東証プライム 3092
- 参照資料
- 2026年3月期 決算短信(2026年4月30日)
ファッションECサイト「ZOZOTOWN」で各ブランドの商品を受託在庫として預かって販売し、商品取扱高に応じた手数料を主な売上とする会社です。
事業の概要
ZOZOは、ファッションECサイト「ZOZOTOWN」とファッションメディア「WEAR by ZOZO」の運営を中心とする会社です。2026年3月期 決算短信によると、ZOZOTOWN事業は「買取・製造販売」「受託販売」「USED販売」の3つの事業形態で構成されています。ほかに、LINEヤフーのモールへの出店(LINEヤフーコマース)、2025年4月に子会社化したLYST、広告事業などがあります。
収益の仕組み
同短信は、受託販売について「各ブランドの商品を受託在庫として預かり、受託販売を行って」いると説明しています。ZOZOは商品を仕入れず、ブランドの在庫を預かって販売し、売れた分の取扱高に応じて手数料を受け取る形です。在庫リスクを自社で負う買取・製造販売とは区別して開示されています。
同短信の事業別表によると、2026年3月期の受託販売の取扱高は4,927億43百万円、売上高は1,346億73百万円でした。商品取扱高全体(その他を除く)は6,461億62百万円、連結売上高は2,283億73百万円、営業利益は693億66百万円です。
公開資料から読み取れること
- 受託販売は、商品取扱高(その他を除く)の約76%を占めます。受託販売の売上高を取扱高で割ると約27%で、これが取扱高に対するおおよその手数料水準です(決算短信の数値から計算)。
- ZOZOTOWNの出店ショップ数は2026年3月期第4四半期末で1,710ショップ、うち受託販売が1,689ショップです。年間購入者数は同時点で約1,317万人と記載されています。
- 同短信は、ZOZOTOWN事業の成長には「購入者数の拡大」と「ファッション消費におけるZOZOTOWN利用率上昇」が重要と認識していると説明しています。
- LYSTについて、同短信は提携パートナーから成果報酬型の手数料を得る事業形態で、受託販売やLINEヤフーコマースと比べて手数料率(対商品取扱高)が低いと説明しています。LYSTの連結で、売上総利益の対取扱高比率は前期比1.5ポイント低下しました。
新規事業への示唆
ZOZOの受託販売は、在庫の所有はブランドに残したまま、在庫を運営者が預かって販売するという、出店型と自社買取型の中間にあたる形です。一般に、運営者が販売に伴う手間を多く引き受けるほど、売り手にとっての価値が増え、手数料率の根拠になりやすいと考えられます。また、同じ取扱高でも事業形態によって売上計上額や手数料率が大きく異なるため、マーケットプレイス型の計画では取扱高と売上を分けて管理する必要があることが分かります。
参考資料
この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。