株式会社マクアケ
応援購入サービス「Makuake」
- 国
- 日本
- 上場
- 東証グロース 4479
- 参照資料
- 2025年9月期 有価証券報告書
マクアケは、事業者が量産前の新商品を先行販売し、生活者が応援購入する「Makuake」を運営し、プロジェクトが成立したときに事業者と購入者から手数料を受け取っています。
事業の概要
2025年9月期の有価証券報告書によると、マクアケは2013年5月に株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディングとして設立され、同年8月に「Makuake」の提供を始めました。2019年12月に東証マザーズに上場し、2022年4月にグロース市場へ移行しています。同報告書では、2025年9月末時点で株式会社サイバーエージェントが発行済株式総数の50.87%を保有していると記載しています。
収益の仕組み
有価証券報告書は、Makuakeを「プロジェクト実行者が量産前の新商品や新サービスをMakuake上で先行販売し、プロジェクトサポーターが応援の気持ちを込めて先行購入(応援購入)する仕組み」と説明しています。購入が決まった(プロジェクトが成立した)場合に実行者から一定のサポート手数料を受け取り、同時に購入者からも応援購入金額に対する一定の手数料(安心システム利用料)を受け取ります。
実行者への資金の渡し方には、目標に届かなくても集まった金額を渡す「All-in方式」と、目標額に届いた場合だけ渡す「All or Nothing方式」があり、実行者の希望で決めます。全てのプロジェクトに担当のキュレーターが付き、掲載前には実現可能性や法令遵守などを審査します。このほか、広告配信の代行、終了後の販売先となる「Makuake STORE」、実店舗で扱う「Makuake SHOP」、企業の新商品開発を支援する「Makuake Incubation Studio」などでも手数料や報酬を得ています。
公開資料から読み取れること
- 2025年9月期の売上高は45億7,799万円(前期比25.3%増)、営業利益は4億4,726万円(前期は営業損失)。
- 同期の応援購入総額は172億2,165万円(前期比3.8%増)、安心システム利用料を含む取扱高は176億4,369万円。
- サービス別の売上はMakuakeが33億161万円、Makuake Incubation Studioが7,853万円、その他が11億9,785万円。
- 会員数は2025年9月期第4四半期に323万8,627名。リピート実行者による掲載開始数の割合は60%以上、サポーターのリピート応援購入金額の割合は75%以上と説明しています。
- 同期は、掲載件数の拡大よりも1プロジェクト当たりの単価の向上に注力したと説明しています。
新規事業への示唆
予約販売型の場は、作り手にとって「作る前に売れるかを確かめ、代金も先に得られる」手段です。新規事業で自社の商品を出す側に立つ場合は、需要の検証と初期資金の確保の両方に使えます(クラウドファンディングの種類と使い分け)。
場を運営する側として見ると、手数料は成立した取引にかかるため、成立率と1件当たりの金額が収益を左右します。審査や伴走支援にかかる人手を、手数料収入とのバランスで設計する必要があります。
参考資料
この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。