バリューコマース株式会社
成果報酬型広告「アフィリエイト」
- 国
- 日本
- 上場
- 東証 2491
- 参照資料
- 2025年12月期 決算短信・決算説明資料(2026年1月30日)
広告主とアフィリエイトパートナー(メディア)を仲介するASPとして、成果報酬型広告「アフィリエイト」を提供している会社です。
事業の概要
バリューコマースは、成果報酬型広告「アフィリエイト」を主要サービスとする会社です。2025年12月期 決算短信によると、報告セグメントはマーケティングソリューションズ事業、ECソリューションズ事業、トラベルテック事業の3つです。マーケティングソリューションズ事業は「コマース事業者の集客と販売促進を支えるソリューションを提供する事業」で、主要なサービスがアフィリエイトだと説明されています。
同短信によると、2025年12月期の連結売上高は241億69百万円(前期比20.5%減)、営業利益は19億71百万円(同52.6%減)でした。マーケティングソリューションズ事業の売上高は130億25百万円(同2.6%増)、セグメント利益は12億42百万円(同19.0%減)です。
収益の仕組み
アフィリエイトでは、広告主の商品がメディア経由で購入・申込みされるなどの成果が出たときに、広告主が報酬を支払い、その一部がメディア(アフィリエイトパートナー)に支払われます。バリューコマースはその仲介と計測を担います。
同短信は、アフィリエイトの売上を「ASP」「コンサルティング」「オプション」に分けて開示しています。2025年12月期はASPが22億12百万円、コンサルティングが69億40百万円、オプションが33億91百万円でした。2025年12月期 決算説明資料では、ASPの売上と直接粗利が同額で示されており、コンサルティングやオプションは売上に対して直接粗利が小さく示されています。同資料は、アフィリエイトパートナーへ支払う成果報酬の全部を売上に計上した場合の概算値を「グロス売上高」として別に開示しています。
公開資料から読み取れること
- 決算説明資料によると、アフィリエイトの直接粗利率は2025年第4四半期で28.6%でした。
- 同短信は、2025年はショッピングカテゴリが年間を通じて伸び、アフィリエイトが増収になったと説明しています。同資料では、アフィリエイト売上のカテゴリ別構成(金融、ショッピング、家電、旅行、その他)を四半期ごとに開示しています。
- 一方、ECソリューションズ事業のクリック課金型広告「StoreMatch」とCRMツール「STORE's R∞」は2025年7月31日付で提供を終了し、連結売上高は大きく減りました。同短信は、2026年12月期の見通しを売上高144億円、営業損失7億円としています。
- 同短信は、インフルエンサー向けのCPC専用プログラムや、成果報酬型広告ソリューション「リワードDSP」の提供開始など、新しい取り組みも説明しています。
新規事業への示唆
ASP型のアフィリエイトでは、同じ取引でも売上を総額で見るか純額で見るかで事業の大きさが違って見えます。仲介型の新規事業では、売上高だけでなく、パートナーへの支払い後に残る粗利で採算を見ることが大切です。また、特定の取引先に依存したサービスが契約終了で一気に失われた例は、取引先や流入元の集中リスクを計画段階から織り込む必要性を示しています。
参考資料
この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。