セーフィー株式会社
クラウド録画型映像プラットフォーム「Safie」
- 国
- 日本
- 上場
- 東証グロース 4375
- 参照資料
- 2025年12月期 有価証券報告書
セーフィーは、カメラなどの機器に自社ソフトを組み込んだクラウド録画サービス「Safie」を提供し、機器販売などのスポット収益と月額のリカーリング収益を組み合わせています。
事業の概要
セーフィーの2025年12月期有価証券報告書によると、同社は2014年10月に設立され、2015年に個人向けの「Safie HOME」と法人向けの「Safie PRO」を出しました。2021年9月に東証マザーズに上場し、現在はグロース市場に上場しています。「Safie」は、自社開発のソフトウエアをカメラなどのハードウエアに組み込んだサービスで、映像をクラウドに上げるだけでなく、クラウドからの指示でカメラの首振りやズームなどを操作できると説明しています。屋内向けの「Safie PRO」、屋外向けの「Safie GO」、ウェアラブルの「Safie Pocket」などがあります。
収益の仕組み
同報告書は、課金モデルは継続収入が見込めるリカーリング型である一方、起点となるカメラは顧客に販売されるため、売上はリカーリング収益とスポット収益の両方からなると説明しています。スポット収益にはカメラなどの機器販売や設置工事費、リカーリング収益にはクラウド録画、画像解析、一部カメラのレンタル、LTE通信費などが含まれます。カメラ1台当たりでは、導入時にスポット収益が、その後毎月リカーリング収益が生じるため、継続して使われると最終的にはリカーリング収益の方が大きくなる構造だと記載しています。
販売は直販と多くの販売パートナーを通じて行い、NTTグループ、キヤノングループ、セコムグループなどとは資本・業務提携を結んでOEM提供も行っています。
公開資料から読み取れること
- 2025年12月期の売上高は190億2,902万円(前期比26.4%増)で、うちスポット収益が59億14百万円、リカーリング収益が131億14百万円。営業損失は8,158万円。
- 経営上の指標とするARRは2025年12月末で145億23百万円(前期末比21.7%増)、課金カメラ台数は35.4万台(同20.8%増)。
- 2025年12月期の直販NRRは109.9%、販売パートナーNRRは117.0%、全社の平均月次解約率は0.8%。
- 調査会社の調べとして、2024年のクラウド録画サービス市場で稼働台数ベース約55.3%のシェアを持つと記載しています(OEM提供を含む)。
新規事業への示唆
ハードウエアとソフトウエアを組み合わせる型では、機器を売った時点の売上と、使い続けてもらうことで積み上がる月額収入を分けて管理する必要があります。ARR、課金台数、NRR、解約率を並べて見る方法は、その管理の一つの形です。
機器の販売や設置は導入のハードルにもなるため、販売パートナーや工事事業者と組んで導入を広げる方法があります(販売代理店・アライアンスで販路を広げる)。解約率の見方は解約率(チャーン)の見方と改善も参照してください。
参考資料
この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。